人に仕事をお願いすることができず、いつも人からの目線が気になっていた。
「仕事が遅いと思われたくない」「できない人だと思われたくない」——そんな不安を抱えながら、必死に走り続けて息切れしている自分がいた。
そして決まって最後は胃腸炎になり、ベッドの上で点滴を受けることになる。
何もかも上手くいかなくなり、人と会うことすら辛くなった時期もあった。仕事が終わった夜、荷物を車に積み込んで、ただ遠くへ走り続けたこともある。
「どうして自分はいつも同じことを繰り返してしまうんだろう?」
「どうしてみんなみたいに余裕を持って仕事ができないんだろう?」
そう自分に問い続けていた。
本気で変わりたいと思った。もう同じ苦しみを繰り返したくないと思った。
自分の苦しさを分析していくうちに、心の奥にある“プライドの高さ”が浮かび上がってきた。
完璧でいたい。悪口を言われるのが怖い。周りの人がみんな完璧に見える。
そんな思いが、自分を追い詰めていた。
ある日、廊下で他部署の上司に思い切って辛さを打ち明けることができた。
その瞬間、心の荷物がふっと軽くなった。冗談を言って笑った時、久しぶりに気持ちがスッキリした。
その時気づいた。
私は自分が傷つかないように、相手に本音を見せず、心を閉ざしていたのだと。
恐れていることを誰かに打ち明けられた時、その感情を手放すことができた。